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葛布通信54号
全国伝統工芸品公募展入選 2004年1月6日
12月18日〜28日まで 全国伝統的工芸品公募展が開かれていますが 大井川葛布では2点 帯地を出展。両方とも入選いたしました。
 葛布帯地「満天」は銀河の星の流れをイメージしたもの。葛布帯地「瀾」(らん)は深海をイメージした布です。
東京都豊島区池袋1-11-1 メトロポリタンプラザビル 全国伝統工芸品センター 11:00〜19:00

27日には 伝統工芸展の入選作品を見に二人で出かけました。池袋の雑踏の中 場所を見つけるのも一苦労。 そういえば二年前ここの東武デパートで展示会をしたことをようやく思い出しました。 作品の前で記念写真を撮りました。
右上の写真は「満天」左は葛布の緯絣の「瀾」です。

葛布通信53号
■満天 2003年11月3日
NHKの朝の連ドラみたいですが・・・・「満天」葛布帯の名前です。
京都から帰ってくると良子が誇らしげに織り上げたばかりの葛布の帯をみせてくれました。京都に行く前の日に二人で経て巻きした布です。
さも、得意そうに自慢するので、大して賞賛の言葉も掛けなかったのですが、
なかなかというか かなりというか 素晴らしい作品に仕上がっていました。
藍で濃く染めた生糸に同じく藍の生糸 藍の葛糸 生成の葛糸を緯糸に打ち込んだ作品です。
夜空に輝く星達をイメージしています。
心に残るというか 揺さぶると言うか そんな帯地になっていました。
 「満天」のデビューは今月25日からの静岡松坂屋での展示会になります。
葛布通信52号
■絹糸について その2 2003年10月10日
 前回絹糸のお話をしましたら 大変勉強になったと反響がありました。ので第二談
 野蚕についての質問がありました。
野蚕にはエリ蚕 サク蚕 が主な物です。今までは家蚕に比べて一段低い位置に置かれた野蚕ですが最近はその野趣故 人気が高まっています。 
 真木テキスタイルの真木千秋さんがタッサーシルクを広めたことも一つの要因かと思っています。
 最近では 与那国蚕、ムガ蚕などにも注目が集まっています。
天蚕は我が国の野蚕ですが、分類学的には野蚕科ではなく 天蚕科であります。
天蚕は緑色の繭でそこから糸を引くのですが 友人の岩崎さん(染織IWASAKI)によれば糸が伸びやすくて大変織りづらいとのことでした。大変高価な織物で有名です。
 私の工房で良く使うのはエリ蚕
一つは京都アブリルから購入するエリ蚕の絹紡糸。もう一つはベトナムのエリ蚕紬糸です。アブリルの糸は最近廃番に成ってしまいました。(こまった困った!!)主に潮騒シリーズ バージニアシリーズに使っていました。
 ベトナムエリ蚕紬糸は手で曳いて一本の糸にするので太さも不均等 番手なんぞ関係ない、いい加減な糸ですが、「可愛い」!!
300mで60gから120gです。
染色性も良いので染色教室でも使っています。
これでマフラー織ると最高です。
興味有る方 1kg¥10,000でお譲りします。
 
葛布通信51号

■絹糸について 2003年10月10日

 絹と言ってもいろいろ種類があります。まず、野蚕と家蚕。エリ蚕、サク蚕(タッサー)などは野蚕です。人工的に改良していない蚕ですね。 何年もかかって糸を作る為の蚕にしたのが家蚕です。
 次に繭から一本の長い糸を取りだしたのが生糸(きいと)。繭をつぶして綿状に延ばしたものから繊維を取り出す 紬糸(つむぎいと)。繭を延ばしたもの、繭の滓などを細かく切り刻みそれを木綿のように紡いだものを絹紡糸(けんぼうし)といいます。
 今回使っているのが生糸 21中3本双糸 かなり細い糸です。通常一つの繭から3デニールの太さの糸が出ます。それを約7本集めて糸にしたのが21デニール(21中)の糸です。これが基本となり、これを3本,6本,8本・・・・と合わせて撚りをかけて適当な太さに作り、初めて織物用の糸に成ります。
撚りがきついので一本でもすぐ絡みますが、強度的には 麻より強いので、切れにくく、麻より楽かなとの印象です。が相手は生糸、油断は禁物です。
 今日娘が自分の髪の毛と21中3本双糸の太さを比べていました。 ルーペで覗くと 生糸の方がかなり細〜い。
葛布通信50号
亜麻の話 2003年10月10日
工房からの風で亜麻(リネン)の布を織っている斎藤田鶴子さんとお話をする機会がありました。
斎藤さんは直接亜麻から繊維をとりだしているのではないのですが、亜麻の産地は主に北国。ベルギーやアイルランドの亜麻が良いそうです。
 亜麻を刈り取り、まず乾燥。次に発酵過程があります。水の中につけて発酵するものと、草の上で発酵させる物があるそうです。その後 再度乾燥。たたいて芯、皮を落とすと亜麻の繊維が出来るそうです。発酵の違いによって、草の上で発酵した物はいわゆる亜麻色 水発酵はそれより上質の銀色となります。
 彼女は繊維から糸を紡いで織りだしますが、亜麻で作ったスカーフが圧巻。
シルクとウールの中間ぐらいの光沢。上質ウールの柔らかさ!!
今まで見たことのない素晴らしい質感の布でした。ちなみに私もアイリッシュリネンのジャケットを持っています。が彼女の布には足下にも及ばない。

葛布通信49号
夏の糸 2003年10月10日

工房からの風に出展していた京都の橋本さん(青土あおに)とお話が弾みました。橋本さんは良く中国に麻の仕入にいくそうですが、中国では「夏の糸」といえば葛のこと。大麻、苧麻はその亜流に位置していたとか。昔、昔のおはなしですが・・・・
 確かに中国の織物の本を読むと BEFORE SILKには最初に葛が出てきます。
中国の古い青銅製の織物をしている像にも「葛布を織っている」と書いてありました。皇帝の位を平和裡に渡す「禅譲」では葛の衣を次の皇帝にかけたとか。

 また、孔子の禮記にも「葛の衣は夏の衣料として最適であるが、透けて肌がみえるので気をつけるように」と載っています。
 どうも中国では シルク以前の中心的な繊維であったようです。
橋本さんによれば そんな大事な葛なのに 現代の中国では糸として用いず、ほとんどが漢方薬の葛根湯、葛粉として使われているそうです。



葛布通信48号
工房からの風 2003年10月10日
工房からの風 CRAFT IN ACTIONから帰ってきました。素晴らしいイベントでした。興奮まだやまず。
メルマガの読者 佐藤さんにはお初にお目にかかりました。吉田麻子さんには店番までしてもらいました。表さん目を輝かせて来てくれました。高田さんはバックストラップに夢中。萩谷さんも店番してくれました。グリンシン織りの鈴木さん、真木テキスタイルのパルバさんも来てくれました。
竹内さんも来てくれました。結構メルマガ読者 来てくれています。
皆さんご来場ありがとうございました。
会場の様子はここ
http://www.kuzufu.com/C.I.A.1.htm

 実は良子が来ることが出来なかったので 長女を手伝いに連れていきました。作家達の熱い熱気が彼女の進路決定に役たつのではないかと思っているのですが・・・。受験では親も必死です。